
きましたね、総本山、鑑定理論。鑑定理論を制する者が受験を制す!と言っても過言ではないでしょう~。
この間、2022年本試験の不合格者の成績を15人分くらい見せてもらったのですが、鑑定理論は大体120点台以下で140点超えている方はいなかったです。6割取れるか7割取れるが分かれ目なのかもしれません。
もちろん6割で合格している方もいるとは思います。けれど鑑定理論を得点源とすることが回り道のように見えて実は近道なのかなと思います。教養によほど自信があれば良いですが、教養は運要素強めです。
鑑定理論は一番大変な科目で、答練を書けるようになるまで時間がかかります。地道に理解を伴う暗記をしましょう。
膨大なインプット量が必要で最初の答練は全然書けなくて普通なので挫けないでほしいです。
【目次】
1.暗記
2.使用教材
3.初期
4.中期
5.直前期
6.本試験で意識していたこと
7.本試験答案
1.暗記
暗記の仕方は本当に人それぞれだと思いますので、自分に合ったやり方を見つけるのが一番です。私は声に出して、テキスト見ずに言えるように暗記してました。書くという作業は自分には時間がかかりすぎてダメでした。
サウナが好きなのですが、湯舟やサウナの中で基準をブツブツ言ってるヤバい奴でした。
また、初めて覚える部分は翌日、翌々日には必ず復習、その後は3日後、1週間後と記憶の定着を図りました。この辺は2020年合格者のぴーさんの「勉強全般について」がとても良くまとまっていますので是非参考にしてください。
細かいことですが、定義に関しては原文ママで覚えた方が良いです。他のところは「てにをは」などの助詞まで正しく覚える必要はないと思います。
暗記するにしても、理解があるものを暗記するのと、よくわからないものを暗記するのでは暗記しやすさが全然違います。基本講義を再視聴したり、テキストを熟読することで是非理解を深めてほしいです。
結局、直前期まで不明点がある度に基本テキストは参照していました。TACもLECも基本テキストは良い教材だと思いますが、個人的にはLEC基本テキストの方が分かりやすくて好きでした。
私は論点や章毎の「関連・つながり」を意識することで理解を深めました。
例えば4章の「最有効使用の原則」や「均衡・適合の原則」は6章、7章、各論1章など絡めて覚えていく必要があります。初めから一度に覚えるのは難しいので、繋がりを意識しておくだけでも良いと思います。
振り返ってみると、私は後付けで覚えるのが本当に苦手で、留意事項含め関連している文章は一まとまりで一度に覚える方が楽でした。
これだけだと伝わらない気がしたので下の画像で説明します。
p.66復帰価格の定義の後に「p.80.エ」という赤字の書き込みがあります。これは復帰価格の定義を覚えたら、そのまま80pに飛んでエ.復帰価格の求め方についても瞬時に思い出せるように、一まとまりで暗記してました。同様にp.66最終還元利回りについても、81pに飛んでオ.最終還元利回りの求め方について、を一緒に覚えてました。


昨年、一昨年に出た論点は深堀せず、捨て論点を作らないことが大切です。
4問あるので、ヤマハリは危険です。
2.使用教材
・TAC渡邊先生レジュメ(初期~直前期)
・TAC基本テキスト(初期~直前期)
・LEC基本テキスト(中期~直前期)
・LEC各答練・総ざらい・模試(中期~直前期)
・TAC特攻ゼミ(参照程度)
3.初期
TAC基本講義は2周しました。最初はTAC渡邊先生のレジュメを暗記してました。
2020年の本試験の鑑定理論は120点くらいでした。レジュメを全暗記しても6割くらいしか取れないと感じました。
4.中期
2021年は基準と向き合おうと思い、基準と留意事項を7割+渡邊先生のレジュメ(基準にない文章)+答練・模試・総ざらいの基準にない文章を覚えてました。答練(LEC)、模試(TAC・LEC)を全て提出することにより、アウトプットの感覚を掴むことができました。
基準の文章を正しく読めていないかもと感じ、「及び」と「並びに」の違い、「若しくは」と「又は」の違いをググって基準の最後のページに書いてました。
また、語呂合わせではないのですが、一般的要因、地域要因、個別的要因などは即座にアウトプットできるように頭文字を呪文のように覚えてました。

特攻ゼミはさらっと読んでいましたが、繰り返し何度もやるという感じではなかったです。
また、特攻ゼミの解答は2時間で書ける分量でないものがあって、右手を痛めていたこともあり嫌になってしまいました。
一方でLECの答練・総ざらい・模試の解答は解答用紙2枚に収まる量だったので、アウトプットはLEC中心でした。
5.直前期
2022年は基準の暗記の範囲と精度を高めようと思って、留意事項含め9割は覚えてました。
それに加えて2021年と同様ですが、渡邊先生のレジュメ(基準にない文章)+答練・模試・総ざらいの基準にない文章を覚えてました。
農地・林地・区分地上権、ホスコルド式、借入金償還余裕率の活用による方法、8章:留意事項③依頼者と関与不動産鑑定士および関与不動産鑑定業者との関係について、④提出先等と関与不動産鑑定士及び関与不動産鑑定業者の関係について以外は全部覚えてました。
基準は8割くらいの精度、留意事項は7割くらいの精度です。
LEC生であれば、川原先生の教えの「×」になっているところは覚えていません。
6.本試験で意識していたこと
・問いに的確に解答する
量より質!という気持ちでだらだら長く書くことはやめようと思ってました。ストライクゾーンに投げ続ける!ボール玉は放らないぞ!という気持ちでした。
・最低、1枚半は書く
量より質とは言っても、1枚半は最低でも書かないと点数は乗らないと思います。
7.本試験答案
154点でした。1章と収益分析法には面食らいました。
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