自己紹介
初めまして! Y君です。まず、軽く自己紹介させていただきます。
最終学歴:偏差値55程度の中堅地方国立大学在学中
合格時年齢:大学三年生(20歳)
勉強期間:2025年1月にLECの短答+論文基礎コースを購入し、そのコースのまま、その年の短答(5月)・論文(8月)に一発合格しました。また、論文に至っては短答後の「70日」の対策で合格しており、おそらく歴代受験生の中で、最速の合格者です。(詳細な合格体験記については下記URLを参照してください)
https://note.com/glad_snail7194/n/nbbff406ebefd
勉強時間:基準464h
鑑定理論論文28h
鑑定理論短答409h
民法207h
経済学165h
会計学98h
演習121h
行政法規383h
短答勉強時間792h
論文勉強時間1083h
総勉強時間1875h
模試成績:無し(コースに答練が含まれていないため受けていない)
本試験成績:

勉強経験:高校は、誇張抜きのガチの自称進学校で、高三になるまで勉強はしてきませんでした。高三になって初めて勉強したら、地元の国立大に一桁で受かるくらいの自頭があったみたいです。とはいっても、MARCHとよく比較されるレベルの大学なので、これが凄いのか、自分でもよくわかってないです。
留意事項:自分で言うのも大変恐縮ですが、私は答練無し・論文を短答後に目指して一発合格という異例の合格を果たしており、 「万人が同じことをして同じ成果を出せるか」といえばそうではない実績を作ったと思っています。
そのため、あくまでこの異例合格者がどんな思考プロセスで合格への道を駆け上がっていったか、どのようにして最高の効率化を図っていったか、コイツから何か学べることはないか、といった視点でこの記事を読まれることをお勧めします。(※個人的に、自分は自分自身を才能マシマシの天才ではなく、最後まで理論ベースで合格を掴んだ凡人だと考えているため、勉強期間を一年半や二年といった各々の勉強ペースで相対化していければ、再現性はあるとは思っています。)
勉強方法①基準編
さっそく、”最重要科目”鑑定理論の勉強法について語っていきます。鑑定士試験において鑑定理論がどれほど重要な科目であるかは皆さん重々承知の上だと思いますので、これからは淡々と勉強法を書き綴っていきます。
1. 「書く」を捨て、「音読のリズム」に全振りする
最初は書いて覚えようとしましたが、時間がかかりすぎて非効率だと即座に判断しました。そこで活用したのが、LECの『モバイル鑑定評価基準』です。
- 理解より先にリズムを叩き込む: 最初から完璧に理解しようとせず、まずは音読で体にリズムを染み込ませます。1日3ページ程のペースで進めました。
- 「リズムのズレ」でミスを検知: 反復を繰り返すと、自分の中に基準の「メロディ」ができあがります。一言一句を思い出そうとしなくても、言葉が詰まったりリズムが狂ったりした瞬間に「あ、ここ間違えた」と直感的に気づけるレベルまで追い込みました。
2. 「色彩イメージ」で記憶のフックを作る
単語の暗記には、独自の「イメージカラー・マーキング」を取り入れました。「国語は赤、数学は青」というように、自分の中にある言葉のイメージで色を塗っていく手法です。
- 例: 借地権なら「緑」、経済価値なら「青」
- 色の意味より「印象」: この色分けに論理的な意味はありません。しかし、単語に色が乗ることで、無機質な文字列が「視覚的なイメージ」として脳に残りやすくなり、暗記の初動スピードが格段に上がりました。
3. 忘却を許さない「ブロック復習周期」
暗記において「忘れること」は最大の敵です。私は紙に日付を書き出し、以下のような厳格なサイクルで復習をルーティン化しました。
- 翌日復習: 前日に暗記した箇所を、翌日必ず音読。
- 3日1ブロック制:大体3日間同じ範囲を繰り返したら、それを「1ブロック」としてまとめます。
- 並行処理の徹底: 毎日「新しい3ページ」を進めるのと並行して、必ず過去の「1ブロック」を復習周期に組み込みました。(復習周期は、五日、一週間、十日、と徐々に空けていくと効率が上がっていきます。)
「今日新しいところを覚えたから終わり」ではなく、常に過去の記憶をメンテナンスし続ける。この積み重ねが、本試験での圧倒的なアウトプット力に繋がりました。
4. 暗記は「最優先」かつ「隙間」で仕留める
暗記は全学習の中で最も脳に負担がかかり、精神的にも辛い作業です。だからこそ、取り組むタイミングを徹底して固定しました。
- 休日は「午前中」に勝負をかける: 脳が一番元気な午前中に、最もヘビーな暗記を終わらせます。「一番辛いことを先に片付ける」ことで、午後の学習への心理的ハードルを下げました。
- 隙間時間を「音読タイム」に変える: バイトや仕事の移動時間は、すべて『モバイル鑑定評価基準』を開く時間。机に向かえない時間こそ、音読で脳を刺激し続けました。
受験生へのメッセージ
8ヶ月で合格した私ですら、暗記には最後まで苦労しましたし、脳への負担に嫌気がさすこともありました。覚えられなくても、決して自分を責めないでください。
大事なのは、忘れるスピードを上回る頻度で、リズムに乗せて脳に刺激を与え続けること。そして、一番きつい作業を後回しにしない精神力です。基準が自分の体の一部になるまで繰り返した先に、合格が見えてくるはずです。
勉強方法②短答編
【短答式・鑑定理論】得点率95%を叩き出した「根拠重視」の徹底攻略法
私は、短答式試験に専念していた時期にこの手法を確立し、本番では95%という得点率をマークしました。短答合格後に論文対策を始めて同年に最終合格できたのは、この時期に「なんとなく正解」を徹底的に排除したからです。
1. 教材と開始時期:2月から「肢別」を回し切る
基準の暗記と並行して、2月からLECの『肢別鑑定理論』を投入しました。
- 進め方: 講義の進捗に合わせて該当箇所を解くスタイル。もちろん、シンプルに1章から進めても問題ありません。
- 難易度の取捨選択: 最初から全てをやろうとせず、1周目は星2までに絞ります(TAC生なら重要度の高い問題のみ)。まずは基礎を固め、挫折しないペースを作ることが先決です。
- 分量の目安: 1日約4ページ。無理のない範囲で、毎日着実に積み上げました。
2. 「正解」の定義を変える:答えまでの根拠が言えるか
ここが最も重要なポイントです。単に〇か×かが当たっているだけでは、正解とは言えません。
- 「なぜそうなるか」を追求: 問題が何を問うているのかを正確に把握し、解答の根拠(基準のどの文言に該当するか等)を自分の言葉で説明できる状態を目指しました。
- 即座にテキストへ還元: 分からない箇所があれば、その都度テキストに戻ります。このとき、問題集の余白にテキストの該当ページをメモしておきます。これにより、2回目以降の復習スピードが劇的に上がります。
3. 日付が命:徹底した進捗管理と復習サイクル
「いつ、何を解いたか」を可視化するために、問題集の左上に必ず解いた日付を記入しました。
- 翌日復習の徹底: 間違えた問題にはチェックを入れ、必ず翌日に再挑戦します。
- 自分に合った周期を作る: 日付を記録し続けることで、「自分は何日空けると忘れるのか」が見えてきます。その感覚に従って、復習の周期を回していきます。日付を書き残すことは、自分の努力を可視化し、自信に繋げる儀式でもありました。
短答専念生・初学者へのアドバイス
短答対策は、決して論文と別物ではありません。短答で「根拠」を大切にする勉強をしていれば、論文対策に移行した際、知識の深さに驚くはずです。
私はこの時点で短答を極めていたから、短答後に論文対策して合格できたと思っています。短答生は、この時点で論文生に一矢報いるくらいの力をつけておきましょう!
勉強方法③論文編
【論文式・鑑定理論】残り70日で合格を掴んだ!「効率重視」の答案構成と加点術
短答試験が終わってから論文式試験までは、わずか70日。私はこの短期間で合格ラインに滑り込むため、徹底して「効率」と「部分点の積み上げ」にこだわった戦略を立てました。
1. 教材の絞り込みと「繋ぎ」の習得
使用したのは、LECの『こう書け!鑑定理論』です。時間が限られていたため、以下の2点に集中しました。
- AA・Aランクに一点突破: 70日という時間的制約を考慮し、重要度の高い箇所に絞って対策しました(※時間に余裕がある方は、ランクに関係なく網羅することをお勧めします)。
- 「繋ぎ」の部分を自分の言葉にする: 答案は「基準の文言」だけでは成立しません。文言と文言を繋ぐ「理由付け」や「理解部分」こそが重要です。ここは丸暗記ではなく、「内容を理解し、自分の言葉で表現する」ことに徹しました。短答対策で理論の根拠を突き詰めていたおかげで、このプロセスは驚くほどスムーズに進みました。
2. 「1問3分」の答案構成トレーニング
実際に答案をすべて書き出す時間は限られています。そこで、「答案構成」の練習を反復しました。
- 3分の思考プロセス: 問題文を読み、対応する基準の文言を脳内から引き出してメモします。
- 肉付けの作業: 抽出した基準に、理解していた「繋ぎ」の部分を肉付けし、答案の骨組みを作ります。
- 素直な対応: 100点満点を目指すのではなく、「問題文で問われていることに素直に答える」ことを最優先。その上で、肉付けした部分で確実に部分点をかっさらうイメージを持ちました。
3. 本番を想定した「時間配分」の構築
論文式試験の現場は、想像以上に時間が足りません。
- 答練でのシミュレーション: 模試や答練(答案練習会)を通じて、1問にかけられる時間を厳密に設定しました。
- 時間管理の意識: 基準を思い出すのに時間を取られないレベルまで暗記の精度を高めておき、本番では「構成」と「記述」に全神経を集中させられるように準備しました。
受験生へのメッセージ:短答の努力は裏切らない
「短答が終わってから論文対策なんて間に合わない」と思うかもしれません。しかし、短答対策で培った深い理解は、論文で書くべき「繋ぎ」の部分で大きな武器になります。
完璧主義を捨て、まずは問題に素直に応答すること。そして、日々の学習で「なぜ?」を繰り返してきた自分を信じてください。短答を本気で勝ち抜いたあなたなら、論文の壁も必ず越えられます。