不合格体験記 後編は、
本試験後から再起を誓うところまでの
話です。人生最大の挫折を経験しました。
<目次>
1.就活と合否発表まで(2022.8~10)
2.不合格発表 当日(2022.10.21)
3.不合格発表 翌日(2022.10.22)
4.決意新たに3回目の論文式試験へ(2022.10)
【1. 就活と合否発表まで(2022.8~10)】
・就活
私は職場に退職の意向を伝えていたので、
迷わず鑑定会社への就活を開始しました。
いろいろ情報を収集したり、
志望していた鑑定会社の方と知り合い、
書類を見て頂いたりして
順調に就活は進んでいきました。
・妻と同居
入籍してから10カ月待たせて
ようやく同居、新婚生活が
スタートしました。
引っ越しや退職の引継ぎで
せわしくなくしていたら、
合否発表があっという間に
近づいてきました。
【2. 不合格発表 当日(2022.10.21)】
・合否発表
合格発表当日は家で見ることにしました。
妻は仕事に行き、家に一人。
発表は午前10時です。
緊張と不安で朝は何も食べられず、
落ち着かずにそのときを待ちました。
10時…
アクセスが集中して
なかなかつながりません。
10時13分…
「開けた!
52… 53…54…………
ない………………」
「本当に今年度の番号?…」
10回くらい探しましたが、
どこにも番号がありません。
「人生どうしよう…」
あまりにもショック過ぎて、
リビングのいすから2時間くらい
動けませんでした。
茫然自失として、
涙も出てこなかったです。
[サンシン、無職]
あまりにも残酷な現実を
突きつけられました。
目の前が真っ暗になって、
地深くに引きずり込まれていくような
感覚になりました。
・なんとか家の外へ
家の中にずっといたら
おかしくなりそうだったので、
外を歩くことにしました。
この先どうしよう。
職は失った、
働きながら勉強するのか、
正社員?アルバイト?
そもそも来年も挑戦する?
家族は許してくれるのか?
いろんなことが頭の中をぐるぐる巡って、
答えの出ない問いの押し問答。
3時間くらいただただ外を
歩いてました。
そしてひとつ気づきました。
「不動産鑑定士になる夢は
諦めきれない、来年リベンジしたい」
妻を説得するためにも
費用を知る必要がある。
その足でTACに行き、
パンフレットをもらいました。
・妻帰宅
とにかく不合格になり、
ひとりでいるのが辛かったです。
妻の帰宅を待っていました。
妻は普段通りの感じで帰宅して
何事もないかのように
振舞ってくれました。
付き合った時から
ずっと不動産鑑定士の勉強をしていて
旅行も遊びもろくにできていない。
結婚して、同居するのも
散々待たせたのに、不合格。
来月結婚式を挙げるというのに
新婚でいきなり無職になった夫。
もう、不甲斐なさと、申し訳なさと
自分への悔しさとやるせなさと
いろんな感情が一気に襲ってきて
20分くらい泣き続けました。
【3. 不合格発表 翌日(2022.10.22)】
私はすべての予定を合格前提で
事前に組んでしまっていました。
そのため、不合格発表翌日は、
結婚式の打ち合わせと
義理の家族との祝宴会の予定を
入れていました。
・結婚式の打合せ
不合格発表の翌日です。
正直、何一つする気に
なれませんでした。
大きな傷を負っていました。
しかし悪いのは自分です。
結婚式の打合せへの道中、
いつもはあんなにきれいで輝いている
みなとみらいが灰色に見えました。
こういう状況になったため、
プロフィール紹介を変更してもらったりで、
妻やプランナーさんにも
迷惑や肩身の狭い思いをさせてしまって、
もう、、申し訳なさでいっぱいでした。
・その帰り道
帰りの電車で、
言い出しづらかったですが、
妻に私の気持ちを伝えることにしました。
「不動産鑑定士になる夢を諦めきれない。
絶対幸せにするから、
1年間、受験に専念したい」
「わたし若手お笑い芸人の妻みたい(笑)。
そう言うと思ってた。後悔しないように
絶対挑戦した方がいいよ」
電車の中なのに涙してしまいました。
よくわからない
不動産鑑定士とかいう資格を
専業で目指すといって
なんの反対もせずに応援してくれるなんて。
ほんとに妻には一生頭があがりません。
私はそのままTACに直行して、
上級本科生コースを申し込みました。
そして、両手にどっさり教材を抱えて
義理の家族にお疲れ会をしてもらい、
長い一日が終わりました。
【4. 決意新たに3回目の論文式試験へ(2022.10)】
8月の本試験が終わってから、2カ月半、
1分も勉強してなかったです。
来年合格するためには
一刻も早く勉強を再開する
必要がありました。
私は不合格発表の翌々日から
勉強を再開しました。
11月1日からとか、成績表が届いて
敗因を分析しないと方針がとか
いろいろ考え(言い訳)が
浮かんできました。
答えは簡単で、
一刻も早く勉強を再開することです。
この2カ月半で現役生が着実に
追い上げてきてるという危機感が
ありました。
恵まれた環境で勉強が再開できる。
周りに感謝して、
来年こそ絶対に合格してやる。
決意新たに、
3回目の論文式試験への挑戦が
始まりました。
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