みなさん、こんにちは。
しょこです。
今日は私自身が行っていた鑑定理論の勉強の仕方をお伝えしていきたいと思います。
前回も言いましたが、あくまで私の勉強の仕方ですからね^^
まず、使った教材は、
・TAC基本テキスト
・特効ゼミ 論文マスター問題集
です。
そして、私の場合、論文マスター問題集は解くために使ったのではなく、基礎問題編と応用問題編Aの計60問の解答例の中の基準留意事項ではない部分を、基本テキストの該当部分にチェックしたり、書き込んだりするために使いました。
私の特効ゼミの使い方は書き込んだらお終いです。
つまり、最終的に手元に残った教材は基本テキストのみです。
ポケットサイズの基準冊子も一度も使っていません。
この情報を一元化した基本テキストが私の鑑定理論のすべてでした。
1冊のみを使うことで、視覚的な記憶も加えて暗記しやすい気がしてます。
では、具体的にどのように基本テキストを使っていったかをお伝えしていきます。
基本講義を受講されて、基本テキストを1度は通読していることを前提とします。
(やはり覚える前に一度体系を理解するというのは大事だと思うので。)
まず、やはり基準(留意事項含む。)の暗記ですね!
基準以外の補足部分は一旦置いといて、とにかく最初は基準の暗記に努めました。
私の場合、最終的には、各論1章の区分地上権の留意事項と各論3章以外はほぼスラスラ言える程度に暗記の精度を高めました。
各論3章は、なんとなくそれとなく言える程度です。
スラスラ言える程度とは、テキストの該当箇所がイメージとして頭に浮かび、その該当箇所を頭の中で読める感じです。
気づけば改行の部分も頭に浮かぶようになりました。
頭の中でページもめくれます。
ここまでできるようになったのは、基本テキスト1冊のみをひたすら使用したからだと思います。
また、よく基準は8割、留意事項は5割程度の暗記が合格の基準と言われているようなので、私は比較的覚えたほうだと思います。
これは、効率という面では良いものではないのかもしれません。
しかし、私の場合はこれでよかったと思っています。
なぜなら、私はそこまでしないと安心できなかったからです
よくどこまで覚えるかの議論もあると思うんですが、ここまで覚えたら安心できるというところまで覚えるというのも一つの判断基準だと思うんです
鑑定理論はメイン科目ですから、早くに鑑定理論で自分で安心できるラインまで到達しておくと、他の教養科目の勉強もはかどるのではないかと思います。
例えば、ランク付けがA、B、Cとされているとして、Bランクまで暗記できたら安心できる人はそれで十分なんだと思います。
実際、効率的に合格するということだけを考えれば十分なのではと思います。
私は、もし出たらどうしようという不安が少しでも消えないから覚えてしまおう!という思いで、結構な量を暗記しました。
また、どの程度まで精度を高めるかもそれぞれだと思います。
重要なキーワードが抜けていたり間違ったことを書いたりすればもちろん減点でしょうが、意味が合っていれば一言一句である必要はないようです(今までの合格者の方の話などを踏まえて)。
しかし、何十回と同じテキストを見ながら暗記を繰り返していれば、勝手に一言一句の暗記になっていきました。
前提が長くなりましたね。
では、私が実践していた基準の暗記方法をお伝えします。
まず、だいたいの暗記方法として、
①書く
②そらで覚える≒暗唱
③タイピング
があると思います。
私は、②そらで覚える方法がメインで、集中力がないときは③タイピング方法を実践していました。
これはやはり書くのは疲れるからです。
できれば書かずに覚えられるのが1番いいと思いますが、書かなきゃ覚えられない人もいると思いますし、今までの合格者にもたくさん書く方法で合格された方もいるので、そういう方はがんばって書きましょう!
では、総論第1章をそらで暗記するとして、具体的に説明していきます。
(タイピング方法も準じます。)
あとでストップウォッチを使います!
ちょっとずつ1文や区切りのよいところまでを覚えて3回ずつくらい言えるまで続ける。
それをつなげていく。
そして、ひとまとまりまで言ったら、そのまとまりを3回度スラスラ言えるまで言ってみる。
総論第1章を例に説明します。
最初のまとまりを覚えてみましょう。
① 不動産は、通常、その定着物をいう。
② 土地はその持つ有用性の故にすべての国民の生活と活動とに欠くことのできない基盤である。
③ そして、この土地を我々人間が各般の目的のためにどのように利用しているかという土地と人間との関係は、不動産のあり方、すなわち、不動産がどのように構成され、どのように貢献しているかということに具体的に現れる。
④ この不動産のあり方は、自然的、社会的、経済的及び行政的な要因の相互作用によって決定されるとともに経済価値の本質を決定づけている。
⑤ 一方、この不動産のあり方は、その不動産の経済価値を具体的に表している価格を選択の主要な指標として決定されている。
1文ずつ分けると5文ですね。
①不動産は、通常、土地とその定着物である。
これはすぐそらで言えますよね。
3回そらで言えましたか?言えたら次です。
② 土地はその持つ有用性の故にすべての国民の生活と活動とに欠くことのできない基盤である。
これも短いのでこのままいっちゃいましょう!
3回そらで言えたら次です。
③ そして、この土地を我々人間が/各般の目的のためにどのように利用しているかという土地と人間との関係は、/不動産のあり方、すなわち、不動産がどのように構成され、どのように貢献しているかということに具体的に現れる。
ちょっと長いので少し分けて覚えましょうか。
スラッシュの場所はそれぞれ区切りがいいと思える場所で大丈夫です。
3回そらで言えるまで。
さて、3文やりました。
では、ここでこの3文を続けてそらで言ってみましょうか!
①②③の3文を続けてそらで3回スラスラ言えるまでがんばりましょう!
3文連続ができましたら、次に進んでみましょう!
④ この不動産のあり方は、/自然的、社会的、経済的及び行政的な要因の相互作用によって決定されるとともに/経済価値の本質を決定づけている。
はい、3回そらで言えるまでですよ~。
次、最後!
⑤ 一方、この不動産のあり方は、/その不動産の経済価値を具体的に表している価格を/選択の主要な指標として決定されている。
3回言えましたか~?
ちなみにスラッシュはなんとなくの区切りでこれはそれぞれ自由です。
では、④⑤の2文をつなげて3回そらで言えるようにしましょう!!
言えたら、今度は①~⑤分を続けて3回です!
イメージはこんな感じです。
これを一つのまとまりごとに繰り返していきます。
そして、同じように続けていき、1章の最後「不動産鑑定士の責務」まで終わったら、ストップウォッチを出しましょう!スマホにも機能ありますね^^
1章を最初から最後までそらでいってみましょうか!
テキストは手元に置いて、そらで言いながら自信のないところはまとまりを言い終わったらちょっとだけテキストで確認してさっさと次のページに進みましょう!
まだスラスラ言えなくてもかまいません!
でもストップウォッチで測ってみましょう!
不動産のあり方→価格→土地の特性→不動産の地域性→地域の特性→価格の特徴①→②→③→④→鑑定評価の意義→社会的公共的意義→鑑定士の責務
(まだ覚えるつもりのない項目はスルーして大丈夫ですよ。)
途中で止まったら、テキスト見てかまいません!
ストップウォッチは止めちゃダメですよ~!
テキスト見て、その止まった文章をそらで言い次に進みましょう!
なんとか途中で止まりながらも最後までたどりつけましたか?
一言一句でなくても問題ありませんからね。
とにかく途中見ながらでもたどりつきましょう!
最初の頃は時間もかかると思います。
あまりまだ暗唱できない時もストップウォッチで測る理由は、時間を図っているということで、スイッチが入り集中力があがるからです。
なんとなく、スタート押して時間が動き出すとやらなきゃ!という気持ちになったものです。
そして、なんとか最後までいったら分かりますね?
これをあと2回がんばりましょう!!!
3回目の時間はだいぶ短縮できたんじゃないですか?^^
この3回というのも一つの基準であり、人によって変えてくださいね!
自分が納得する回数です。
だいたいスラスラ言えるようになると、1章なら10分ちょっとで言えますよ!
実は自分のタイムアタックの記録があったのですが、捨てちゃったのか見つからずすみません。
最初の頃はタイムアタックを以下のように区分してやっていました。
①総論1章
②2章
③3章 一般的要因、地域要因
④3章 個別的要因
⑤4章
⑥5章 対象不動産の確定
⑦5章 価格時点の確定、価格又は賃料の種類の確定
⑧6章 地域分析
⑨6章 個別分析
⑩7章 価格の一般的留意事項
⑪7章 原価法
⑫7章 取引事例比較法
⑬7章 収益還元法(~総費用)
⑭7章 収益還元法(還元利回り、割引率~)
⑮7章 賃料
⑯8章
⑰9章
⑱各論1章 宅地
⑲1章 建物及びその敷地~
⑳2章
㉑3章
それぞれ暗記が進むと、長くても20分弱で言える区分だと思います。(たぶん。)
10分弱のものもありますね。
直前期などは、これを
①総論1章~4章
②5章~6章
③7章 価格
④7章 賃料~9章
⑤各論1章
⑥各論2章~3章
と長くしてタイムアタックしていました。
一気にやるのでちょっと疲れますが、がんばりましょう~!
私は、昨年の本試験の終了後、手応えを感じませんでしたので、まず、先ほどの特効ゼミの論文マスター問題集の解答例の基本テキストへのチェックと書き込みを行い、10月くらいから上記のような方法で基準の暗記を本格的に開始しました。
最初は、8章、9章、各論2、3章は放置してましたー。
補足の読み込みも基準の暗記がある程度進むまでは放置してました。
私は、TACの上級答練本科生の通信生でしたが、答練は直前期に一気にやろうと取っておいてました。
しかし、実を言うと、直前期になり、教養科目の進みが思ったより悪く、時間の制約上、今年度は鑑定理論に関しては、答練ほとんど提出できませんでした
なので、私は本当の意味でも情報を一元化した基本テキストがすべてだったんです。
これはあまりマネしないでくだい!!苦笑
答練はちゃんと受けたほうがいいに決まってます。。。
(私は昨年度はアクセスコースも含め、真面目に答練受けたので、今年度だけあまり答練受けてないというだけです。)
近年は、本試験の問題の小問化により、答案構成もそこまで重要ではなくなってきたので、私のような方法でもいけるようになったのではないかと思います。
(でもやっぱり答練は絶対受けたほうがいいと思いますよ~!)
そして、ある程度基準の暗記が進んだら、私の場合は今年の1月くらいから、基準の暗記の精度を高めていくことと並行して、基本テキストの補足部分と自分の書き込みの部分をひたすら読み込む作業を追加しました。
これは、覚えたほうが早いものもありますが、意味が通じる程度に言えるくらいで大丈夫だと思います。
とにかく何回も何回も読み込みます。
そして、たまにそらでなんとなく言えるかチェックします。
これが私が鑑定理論のためにしたほぼすべてのことです。
直接答案を書くというアウトプットはほとんどできませんでしたが、声に出して言ったり、頭の中で言ったり、タイピングしたり、とアウトプットは十分していたと思います。
ざーっと書きましたので、分かりにくい部分がありましたら、遠慮なく質問してください^^
とにかく、
情報の一元化
これだけはかなり自信を持っておススメできます!!
大量の文章を暗記するのは大変ですが、作業だと割り切り、ちょっとずつちょっとずつ精度を高めていくイメージで、どんどんどんどん先に進んでみましょう。
1章ずつ完璧に覚えてから次に進むということはやめたほうがいいです。
どうせまたそこに戻ってきます!
どうせまた忘れます!
何度でも忘れます!
直前期ですらまた忘れてたりします!
どうしても覚えにくい箇所があったら飛ばしちゃってください。
先に進んでください!
きっといつか気づいたら覚えてますよー^^
では、今日はこのへんで♪
しょこ