2025-12-06 会計学 執筆者:M

会計学で平均しか取れない病 反面教師編

簿記2級を持っていたので、一応、

連結財務諸表の作成まではできる状態にあった。

今の試験委員が「簿記の専門家」であるため、

高得点イケるんじゃね?

と期待していたが、

まさかの59点。

簿記と点数は連動しないという「悪い例」となった。

そもそも、

LEC,TACの全国模試でびっちり書いても、

ずーーーっと平均点止まりだった。

この事からインプットはできているが、

アウトプット(表現)の方法が間違っていたと考えられる。

次年度以降受験される皆様におかれましては、

私の勉強の経緯を辿ることなく、

他の優秀な方々の勉強方法を参考にしていただければと思う。

以下、出題傾向以外は、「やっちゃいけない半面教師」である。

私がどのように理解、勉強したかを記載しています。

皆様におかれましては同じ道を辿る事のなきよう、ご留意願います。

流れとしては

出題傾向を分析し、

それに対応した理解、勉強を有識者から意見を聴きつつ進めた。

になります。

1,会計学の出題傾向

2025年は定義もさることながら、

根拠を問う問題が多かったと思う。

なぜ、その会計処理が必要なのか?
という根本理解を問うものである。

定義の暗記だけで戦おうとした受験生を排除する意図が見える。

民法しかり、
経済学しかり、
you達さ、基礎が欠落してるよね?

という事が試験委員に見透かされている気がした2025年。

今後の会計学は、

理解重視の学問に変貌するのではないかと考えている。

でもねー「減損の戻入を行わない理由」の1つが

「事務的負担の軽減」ってんだから、

たまにアレッ??って問題が出る。

が、大体は事務的負担軽減か、コンバージェンスだってんだから、

出題傾向は民法同様、よくわからないところに来ている。

ただ、定義の丸暗記だけでは難しかった事は事実かと思う。

2,使用教材

  • LECの過去問セレクト
  •  〃 教材(基礎テキスト、答練、総ざらい)
  • こう書け会計学
  • TAC、LECの模試

 以上。

全部覚える、全て消化するという、ごく当たり前の勉強方法でした。

全部を高精度で覚えたが、点数が伸びなかった。

アウトプットに問題がったと推測される。

すなわち法的三段論法に類する、

「会計学的論法」に適合していなかったと思っている。

この点はあちこちにアップされている合格者答案を参考にして頂きたく思います。

日本語が美しく、すっと入って来る文章である。

見返してみると、

問に対して歯切れの悪い、

外れてはいないが何か引っかかる解答だった。

適切に解答できず歯がゆい思いが強い教科であった。

TACの前項模試でも、キーワードはかけているが解答の順番がおかしかったり、余計な事を書いてそれが的外れだったり、

高得点の方々は、意識せずして会計学的論法が確立されていたのだと思う。

3,勉強方法

LECの教材を関善意消化する事。

これに尽きる。

勉強方法は普通である、言及するに及ばない。

なお「完全に消化」するとは、

全ての模範解答を完全に覚える事である。

で、

完全に覚えて思った事がある。

質問の角度が変わると回答が一変するという事実である。

事実、高坂先生から岩崎先生に交代となり、

質問の角度が少し変わり、解答が一変した。

TACの模試、高坂先生流、岩崎先生流で微妙に違う。

この違いが何か理解できないまま本番を迎えたのが敗因だと思う。

同一論点をちょっと違う視点から俯瞰できる能力

=理解、

なんだと思う。

公認会計士と会計学の話をするたびに

「お前は分かっていない、センスない、向いてない」

と毎度言われるので、

私には何かが大きく欠落しているものと思われる。

※バカであるということ以外の「何か」が欠落しているらしい。

皆様におかれましてはこの記事を通し、

私に欠落しているものを把握され、

優秀者が持つ能力を知り&身に着け、

高得点を獲得して頂ければと思っている。

4,公認会計士に聞いた鑑定士試験のキモ

会計学を学ぶに当たり、
過去数年分の試験問題を公認会計士に見てもらい、
出題傾向を分析してもらいました。

その結論は、

鑑定士の会計学の試験では、
費用収益の対応を問われる事が多いネ(‘Д’)

と。


すなわち、
・2024,2025年連続で問われた減価償却
・2025年の減損、のれん
・2024年の支払利息
・2023年の棚卸資産、資産除去債務
・2022年の金融商品の評価方法
・2021年の繰延資産

いずれも
・費用、収益を複数年に分配する会計処理
・利益、損失の隠ぺい排除
である。

私からすると、会計処理なんて全部費用収益の対応じゃん(‘Д’)

と思うのだが、何かしらの方向性が見えたらしい。

この辺りから会計学に対する私の理解のなさが露呈する訳である。



でですね、
株式会社の存在意義は「分配金を株主に配分する事」であるから、

「分配可能額を適切に配分する方法」が企業会計上、重要となる。

よって、

引当金、減価償却、資産除去債務等の会計処理が必要になると。

今話題のニデックは引当金計上せず将来確定している損失が無かったから好決算だったわけで、2Qでいきなり減損300億計上したり、まぁすごいもんだな、と。

2025年に問われた、企業会計の意義や、
投資家と債権者、投資家と経営者との対立も、

費用収益の適切な算定表示に関連してくるわけで、
根本理解が試されたと思う根拠がここにある。

っ子まで一応の理解があっても59点なのだから、

低得点の原因はアウトプットなのだろうと思っている。